ほん!ほん!ほん!

本が好き。活字が好き。写真も好き。

丸くなくてもいいんだよ。全てできなくてもいいんだよ、そんな『ぼくを探しに』

time 2014/07/06

『ぼくを探しに』 シェル・シルヴァスタイン/倉橋由美子 講談社

パックマンのような姿の主人公が、自分のかけらを探して歌いながら旅をする。絵本のような、絵本でないような不思議な作品。絵がたくさんあるわけではないけれど、小さな子に読んであげても十分中身は伝わります。

ラッタッタ、ラッタッタ♪途中、いろんなものに出会い、やっとのことで自分にぴったりのかけらを見つけるが。。。完璧になったはずなのに、それによって大事なものを失ってしまう。そのことで、ほんとの自分の姿=あるべき姿に気づくのです。

この本を初めて読んだとき、あー、これこそが人生なんだなあ、と肩の力が抜けたような気がしました。若い頃は、今の自分はほんとの自分じゃない、というような気持ちを感じることが多いと思いますが、それでいいんだなあと思いました。どこかかけていることも必要なんじゃないかしら。何かを探して、もがいて、冒険して、いろんな経験をしていく中で、ある日「あ!そうか。」と大事なことに気が付くのかもしれません。

この本には、子供の絵本の域を超えた、もっと深いものを感じます。いろんな世代の人に、繰り返し読んでほしい。単純な絵と構成だからこそ、無理なくその世界に入っていけますね。

私は友達に子供が生まれるとこの本をプレゼントしています。もちろん自分の娘にも買いました。小さいときは、このなんとなくのほほんとした絵を楽しむだけでもいい。大きくなるにつれて、自分の解釈でこの本を楽しんでほしいと思っています。

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