Category Archives: 絵本

肌の色も髪の色もなんでもOKな世の中にしたいよね

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これは昔の話?
いやいや、これほどあからさまではないかもしれないけれど、
まだまだ世界中にある、差別の話。

肌の色が違うだけで差別するなんて
日本人の私には全く理解が出来ないけれど、これが現実。

パトリシアはお気に入りのワンピースをおばあちゃんに着せてもらい
ある”とくべつな場所”へ行こうとします。

その間、立ち寄った公園のベンチには「白人専用」と書いてあり
ホテルの入り口では黒人お断りと文句を言われ
レストランでも白人と黒人が同じ席で食事が出来ない現実にぶつかります。

途中で心が折れそうになりながらも、
なんとかたどり着いたその場所は・・・。

そうだったんですね。
公共図書館というところは、誰もが自由に入ることが出来る
唯一の場所だったんですね。
どこへ行くんだろう、気になって仕方がなかった。

私の中では「まさか」という感じでした。
いかに、差別の事実を知らないか、ですね。

図書館で、子どもに読んでいたのですが
私の方がなんだかぐっときてしまいました。
小学生の上の子たちにも読ませたいと思いました。

2015/10/14

お弁当のおかずたちのマラソン大会。さて1位になるのは?

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1位になるのは、どのおかず?

関西弁て、けんかも柔らかくなっちゃうの。

この独特の世界観、絵のタッチが好き。
実はこの方、食べ物や素材を描かせたらとても面白いのだけど
人物はあまりうまくないのね。
だからこういった”お弁当の具”なんかはもってこいな素材なの。
そして、関西弁。
関西弁て、けんかをしてもどこかユーモラスというか、
人を傷つけない言葉だと思う。
おかずたちが関西弁でけんかしたりするのが子どもには受けるようです。

全3話。

なぜかお菓子まで登場。

第1話はお弁当のおかずたちのマラソン大会。
それぞれの”具の特徴”を生かした走りが面白い。
お弁当といえば、おにぎりやウインナー、卵焼きといったところが定番だが
そこに「これおかず?」というものまで紛れ込んできて、おかず同士の小競り合いも面白い。
さて、トップでゴールするのはいったいだれなのか・・・。

金魚を食べようとしたばっかりに。

2話目は『ネコ大災難』。
おなかをすかせたネコが金魚を食べようとしたことから始まる逃亡劇。

このネコは、第1話でも出て来るのです。
お弁当のおかず(魚)を狙ってマラソンに乱入するも、
他のおかずたちにやられてしまうという、
ある意味自業自得な目にあって退散します。

そのネコが金魚鉢の金魚を食べようとしたところ・・・

息子が保育園時代、一番好きだったお話。
ネコが必死で大きな金魚から逃げる様子が面白いのだそう。
こちらもネコの必死さが出るように、と思って読みましたとも。

ねこ3

さて、無事に目的地にたどり着くのか。

最後は、マラソンに登場したおかずたちの遠足。
マラソンをがんばったご褒美に、特急に乗ってぽこぺこ山まで遠足です。
仲良く出発したと思ったら、電車の中でおかずたちの喧嘩が始まり・・・
ここでも「おかず?」といったキャラが登場。
さて、無事にたどり着けるのか。

なんといっても”絵”が最高ですね。
油絵タッチのおかずたちのリアルさと、話の軽さ、面白さとのミスマッチ感がおもしろいのです。

子どもに読むときには、”真剣に”読んで下さいね。
関西弁ができなくても。
おかずたちの必死さが伝わるように読むと、子どもが喜ぶこと間違いなしです。

2014/07/12

丸くなくてもいいんだよ。全てできなくてもいいんだよ、そんな『ぼくを探しに』

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『ぼくを探しに』 シェル・シルヴァスタイン/倉橋由美子 講談社

パックマンのような姿の主人公が、自分のかけらを探して歌いながら旅をする。絵本のような、絵本でないような不思議な作品。絵がたくさんあるわけではないけれど、小さな子に読んであげても十分中身は伝わります。

ラッタッタ、ラッタッタ♪途中、いろんなものに出会い、やっとのことで自分にぴったりのかけらを見つけるが。。。完璧になったはずなのに、それによって大事なものを失ってしまう。そのことで、ほんとの自分の姿=あるべき姿に気づくのです。

この本を初めて読んだとき、あー、これこそが人生なんだなあ、と肩の力が抜けたような気がしました。若い頃は、今の自分はほんとの自分じゃない、というような気持ちを感じることが多いと思いますが、それでいいんだなあと思いました。どこかかけていることも必要なんじゃないかしら。何かを探して、もがいて、冒険して、いろんな経験をしていく中で、ある日「あ!そうか。」と大事なことに気が付くのかもしれません。

この本には、子供の絵本の域を超えた、もっと深いものを感じます。いろんな世代の人に、繰り返し読んでほしい。単純な絵と構成だからこそ、無理なくその世界に入っていけますね。

私は友達に子供が生まれるとこの本をプレゼントしています。もちろん自分の娘にも買いました。小さいときは、このなんとなくのほほんとした絵を楽しむだけでもいい。大きくなるにつれて、自分の解釈でこの本を楽しんでほしいと思っています。

2014/07/06