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電車で読むのは危険な『人生激場』

time 2014/09/08

劇場じゃないよ、激場だよ

タイトルがいいでしょう♪

私も妄想家であるが、この人は筋金入りの、しかも愛すべき妄想家だ。
とにかく、電車で読むのは危険な1冊である。

サッカー・イングランド代表のシーマンに始まり、ドイツのカーン、アントニオ・バンデラスなど数々の美しい男たちに思いを馳せる(基本的には胸毛のあるラテン系の美男子がお好きらしい)。
夏のリゾートでは、海の男とのひと夏のバカンスを夢見ながらも見事に砕け散る。

個性的な友人たちとの関わりも楽しいし、この人にかかると、ありふれた日々の出来事がすべて面白おかしい出来事に変化してしまうから不思議だ。

電車で読むには吹き出しに注意。

時たまぷはっと笑ってしまうところがあるので、人目のあるところで読むなら注意が必要。洗剤のCMひとつとっても、そこまで深く読めるのか!とその着眼点の素晴らしさを賞賛せずにはいられない。

妄想家にとってはその思いを共有でき、かつ、ああ、この人とじかにお話ししてみたい、と思わせてくれる、シュールなエッセイでした。

これと対比して読むのにオススメなのは、『天国旅行』。
人生に絶望した人たちの短編集。
重苦しい話のはずなのに、どこか救いを感じるのは筆者のあたたかみか。

同じ作者の作品とは思えないぞ。

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