マーケティングって何よ?という方へ〜新人OLが社長になる話。

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たいした経験もないのに会社で「戦略事業」をまかされてしまった私にとって、まさに救世主のような本でした。
戦略を考えるということはどういうことなのか。
マーケティングって、なにをすればいいのか。
ド素人でもわかりやすく解説してあります。
物語形式なので、すいすいよめてしまいます。
これが普通のビジネス書だったら、途中で挫折してしまうかも、です。

もちろん、この通りにやって、何でも思い通りにいくとは思っていません。
ただ、「この通りに」考えてみる、そこからスタートするのもいいかなと思い、
まずは自分の会社の「軸」を考えてみました。
誰をターゲットにしているのか?
売りは何なのか?(親しみやすさ?高級感?)
うちの”強み”はなにか?

こうやって”具体的に”考えていくと、ただやみくもに「どうすれば売れるのか」というよりも具体的な案が出てきます。

この本は、私に考え方の指標を与えてくれました。
モノを売る、ということは戦略を立て、実行し、分析し、修正する。それの繰り返しなのだと思います。

そして一番大事なこと。
出来ない理由から入らないこと!

これ、意外と気づかない点ですよ。
特にベテランほど、過去の成功例にとらわれて、新しい視点を失いがちだと思います。
皆自分の持っている”常識”にとらわれて、無意識のうちに出来ない理由を探している。
それを取り払うだけでも、先に進める。そんな気がします。

「モノを売る」というのは、それが形のあるものでもないものでも基本は同じ。
自分の強みとお客様を知ることです。

マーケティングのみならず、営業職で”煮詰まっている方”におすすめの1冊です。
表紙がかわいい女の子だからといって、中身は本物ですよ。

2015/07/21

ロードレースを知らない人でも絶対に楽しめる『サクリファイス』

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ロードレースにはエースとアシスト、という役割がある、
くらいのことは知っていたけれど、それ以上の知識はなく、
物語に入り込めるかなあと思いながら読み始めたが、
あっという間に違和感なくこの世界に入り込めた。

すごい、これ。
ぐんぐん引き込まれる。
たぶん、男性とか女性とか関係ないと思う。
騙されたと思って読んでみてほしい。

ロードレースとはなんと過酷なスポーツだろう。
日本人が好きそうなスポーツなのになあ。
エースを勝たせるために自分の勝利を捨てて”犠牲”になるアシスト。
個人競技のようで、団体競技。
団体競技のようで個人競技。
なんとも不思議なスポーツだ。

テレビでもあまり放映されないから、
ツール・ド・フランスの名前くらいしか知らなかった私でもすんなりと読めて、
一緒にコースを走っているような疾走感を味わえた。

もちろん、これはフィクションだから脚色している部分もあるし、
Amazonのレビューなどでは「ロードレースはこんなものじゃない!」と
噛み付いている方もいらっしゃるけれど、
ロードレースの概要を知ってからレースを見ると
すごく面白いスポーツなんだよ、ということがわかるわけだから、
それだけでも十分なエンターテイメントになっていると思うわけで。

ただ・・・この物語のキーパーソン、石尾さんの人物像、キャラクターに
もう少し踏み込んで描いて欲しかったと思う。
個人的には、すごく好きなキャラなんだ。
ストイックでプロ意識の固まりのような人。
その辺が少し薄い感じがして、”惨劇”の原因が思い切り”フィクション”になってしまう。
もう少し物語として完成されたものにするならば、読み手がもっと感情移入できるよう、
石尾さんのストイックさをこれでもか、と描いてあった方が、ラストに納得がいったかな、と思う。

とはいえ、このスピード感。
ぜひ味わってみてほしい。

2015/07/06

男性向きかな。理論的なダイエット本『最後のダイエット』

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年齢やライススタイルによって最適なダイエット方法が違う。
言われてみれば当たり前のことですが、それが論理的に書いてあるのでとてもわかりやすいです。

「お菓子を減らす4つの方法」
「お酒を減らす4つの方法」
「1つで3つの効果がある筋力トレーニング」など
行動の目的が具体で気でわかりやすいですね。

私は40代ですが、事例が20代、30代、50代だったので、50代を参考にしています。

中年以降はとにかく筋肉量が減る。代謝が落ちる。
若い人と同じように、単に食事制限だけしてもダメなんですね。
筋肉つけないと。
早速、この本に書いてある通りにスクワットやってみました。
効きますよ。
脚だけでなく、おなかも筋肉痛になりました。
時間にしたら1分くらいなので、1日数回できると思います。

そもそも「やる気」は頼りにならない、というところがいいでしょう。

今度こそ最後のダイエットにしたい!!

2015/07/05

とりあえず、実践してみた『一生お金に困らない生き方』

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2015/06/16

本屋はなくならないと思う

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街の本屋さんがどんどんつぶれていく。

Amazonとか、そりゃ便利だし、
BOOK OFFとか行けば何でも安く変えるし。
電子書籍は私も読むけどね。
そもそも本を読まない人が増えているらしいけれども。

だけど、新しい本を手に取る時のあの感覚ね、
あれはほんとうに興奮するよね。
わくわくするよね。
新しい世界に飛び込む感じ。

本を選ぶ時に、やっぱり手に取って見たいのよね。

たくさん買う時は重いし、Amazonが便利なのは認めるのだけど・・・

それでも、文庫本だけじゃなくて
写真集とかイラスト集とか、
勉強に関する本とか、実際に手に取らないとわからない本て
たくさんあると思うし、
年齢問わず本を読む人は絶滅しないと思うのよね。

だから、本屋はなくならないと思いたい。

私は自分の好きな本だけ集めた本屋を開くのが夢なのである。

2015/05/09

夕凪の街、桜の国。

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私は先にDVDの方を見たが、ほぼ原作通りだった。

ただ、コミックにはコミックの世界、映像には映像の世界があるので、両方楽しんでほしい素晴らしい作品だと思う。
2部構成になっている。

◆夕凪の国

前半は被爆から十年後。
主人公皆実の姉は被爆直後に亡くなっており、弟は水戸の叔母夫婦の元に疎開していたが、
そこからは戻らずに(広島には戻りたくないと)養子に出され、
母と2人、ものすごく質素な暮らしをしている。
職場からの帰り道はかかとを減らさないため、途中で靴を脱いで歩く。
家は雨が降れば屋根からは雨漏り、家の中はなめくじの足跡・・・
その倹約は、水戸に住む弟に会うため。

それでも静かに笑顔で生きている皆実にはとても好感が持てる。
そして職場でちょっといい感じになった男性と、これからどうなるのか?
と期待を持った矢先に、どんどん体調が悪くなっていく。

お前の住む世界はここではないと誰かの声がする

幸せだと思うたびに、この声に引きずられてきた皆実。
なぜ私は生き残ったのか。
死なずに残されたのか。
この世にいてもいいのか。

すべては亡くなった姉や妹にすまないという気持ちから、十年前のあの日の光景を忘れられずにいる皆実。
忘れられるはずは無いだろうと思う。

やっぱり、という思いと、どうして、という思いで、悔しかっただろう。
最後はもう目も見えないので、台詞だけのページがある。
そこが、よけいに悲しい。

◆桜の街

後半はその数十年後。
皆実の弟の娘が主人公になっている。
最近の父の不審な行動に、娘は友達と後をつけてみるが・・・

世代を超えても原爆が落とす影。
それを、しっかりと見つめている作品だと思う。

しかしね、アメリカに落とされた原爆のせいで、
日本人が日本人を差別するなんて、
なんと悲しいことかなと。

これまで、原爆を扱った作品というのはどうしても暗いイメージを引きずりがちで、
もちろんそれは内容が内容だけに仕方のないことなんだけれど、
その悲惨さをストレートには描かないこういう作品ももっと出てくれば、
逆に心にしみやすいのではないかとも思う。

特に、中高生など感受性の豊かな世代に見てほしい。

絵が下手すぎる、というレビューもあったけれど、私は十分感動した。
たしかに、すごくうまい絵ではない。
だけど、作者が伝えようとしていることはしっかりと伝わっている。

2015/04/08

本が嫌いな人にこそ読んでほしい本〜こころの読書教室

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著者の河合隼雄さんは言わずと知れた心理療法家。
ご自身はそれほどものすごく本を読むタイプではないとおっしゃっているけれども、
なんのなんの、児童書から古典、小説に至るまで、幅広く本を読まれている。

これまで読まれた本をテーマ別に紹介する講演の記録を元にして作られた本なので、
話し言葉で書かれているせいか、とてもなじみやすい。
ほんとうに話しかけられているようで読みやすい本になっている。
これなら、読書が苦手という方でも読みやすいのではないかと思う。

■心とは何か

そして、単に本を紹介するというよりも、
「こころとはなにか」という問いと絡めて話をしている。
まさにこれこそが、生きた心理学だと思う。

たとえばカフカの『変身』。
朝起きたら、気持ちの悪い虫になっていた、という話で
ご存知の方も多いと思うが、
これを心理療法家が読み解くと、こういう解釈になるのかあと、
とても新鮮な気持ちになった。
ひきこもりや家庭内暴力と結びつけるかあ。
心に問題を抱えた状態、統合失調症など、
”それ”と評しているのも面白いなあと。
改めて、読み直してみようかと思った。

以下、掲載例である。
読んだことがあるものもあれば、タイトルは知っているけど
しっかりと読んだことがないものもある。

1 私と”それ”
ドストエフスキー 『二重身』
カフカ 『変身』
フィリパ・ピアス 『トムは真夜中の庭で』 など

2 心の深み
村上春樹 『アフターダーク』
遠藤周作 『スキャンダル』
吉本ばなな 『ハゴロモ』   など

3 うちなる異性
夏目漱石 『それから』
シェイクスピア 『ロミオとジュリエット』
ルーマー・ゴッデン 『ねずみ女房』   など

4 心ーおのれを超えるもの
ホワイト 『シャーロットのおくりもの』
ユング 『ユング自伝ー思い出・夢・思想』
大江健三郎 『人生の親戚』        など

時折関西弁の混じる柔らかい口調で、思わずクスッと笑ってしまうようなジョークも交えながら
各作品の”読み応え”ポイントを解説されている。

■読書は心の栄養素

本を読むということは、単に知識を得るということだけではない。
自分の持っている世界を広げ、1度の人生では経験しきれないような体験ができる、
それが本の持つチカラなのである。

人の心の内側、心の動きを書いた良書はたくさんあるから、
それを読むことで、難しい知識を詰め込んだ心理学の本を読む以上の体験ができるのではないかと思う。

単に専門書、学術書を読む以上の”こころの理解”の方法を
河合先生独特の語り口で様々な作品を通して教えてくれている。
この解説を参考に読み直してみたら、
人の心の奥深さを直感的・実感的にわかるようになるのではないか。

読書なんて、つまらないし苦手だ、という人にほど
この本を読んでみてほしい。
本を読むということの楽しさまで伝えてくれている良書である。

2015/03/08

いい本は最低3回読みたい

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本

昔は推理小説などをとにかくたくさん読んで、
次から次へとたくさん読んで、
でもしばらくすると犯人誰だっけ?とか
謎解きを全く覚えていないとか、
結局読書が身になっていないような読み方をしていました。

とにかく量を読みたかったんですよね。

まあ、それも読書のやりかたのひとつだとひとつだと思うけれど
年齢を重ねて少しほんの読み方が変わってきました。

最近では、いいと思った本は最低3回読みます。
続けてではなくて、時間を置いて、です。

その時々の気持ちの状態、自分の環境によって
同じ文章を読んでも受け取り方が違うんですね。
これは面白いですよ。

小説でも自己啓発本でもなんでもです。
何度も読むことで、新たな気づきが得られます。

部分的にでもいい、全体でもいい。
なにか得たいものがある時など、
本棚を探して「ピン!」と来る本を手に取って
もう一度読んでみて下さい。

私は最近Kindleで読むことが多いのですが
今日は何にしようかなあとタイトルを眺めながら
直感で本を選んだりしています。
一度読んだ本だけど、もう一度読みたいな、と
何かに惹かれるというか、
それこど「ピン」と来るものがあるタイトルを選びます。

そうすると、前に読んだ時には
気づかなかったことに気づいたりするんですよ。

いい本ほど、何度読んでもおもしろいし、
何かを与えてくれます。

お気に入りの本が増えるほど、
人生が豊かになるでしょう。

 

2015/02/15

自分の自由も人の自由も大切にする生き方。それが『ひとりぼっちを笑うな』。

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人付き合いが下手で生きづらさを感じている人へ

これはkindleで読みました。
たくさんハイライトしてしまった。
うんうん、そうそう、と思うところがたくさんありました。

久々に、いい本を読んだなあと思いました。
それから、そうか、私の感じていたことはこういうことだったんだ、と人の口から聞いて自分のこころの中がわかったような気がしました。
周りから見ると、人付き合いが苦手には見えなそうな人でも意外とこころの中は違ったりしますよね。
ほんとうは人付き合いに苦痛を感じている、無理をしている、という方にぜひ読んでいただきたいと思いました。

自分の時間も、人の時間も大切に

一人が好き。
自由が好き。
だけどそれは、人と一切コミュニケーションをしたくない、とイコールではないのです。
決して、孤独を愛しているわけではないのです。

自分の時間を大切にしたい、だから人の時間も大切にする。
だけど人間嫌いではないので、人とのコミュニケーションも取りたい。
とはいっても、集団で群れたり、無理してまで誰かと一緒にいる必要性は感じない。
あくまでも、お互いのタイミングがあった時に、お互いの自由を束縛しない程度にコミュニケーションを取りたい、ということなのですが、もしかしたら”誰かと常に一緒にいないと不安な人”や”スケジュールが常に埋まっていないと不安な人”からは理解されないかもしれません。

でもいいのです。

ひとりでもいいじゃない

友達がたくさんいることがいいとされる風潮に生きづらさを感じている方、ぜひこの本を読んで、「人には人それぞれの生き方がある」ということを再認識されるといいと思います。

人に迷惑をかけないことをポリシーのひとつとする蛭子さんの様に、自分の生き方を大切にし、他人の生き方も尊重する、ということが本当の自由な生き方なのだと思いました。



2014/09/23

最後まで読んでようやく分かるタイトルの意味『インシテミル』

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超古典的なテーマなんだけど

閉ざされた空間で1人1人殺されていく…この超古典的なテーマをどう面白く読ませるのか。今回は1人1人に与えられた凶器が違うのだから、それを見せ合えば一目瞭然、お前が犯人だ!で終わってしまうではないか…などという私の心配は杞憂だった。やはり、一筋縄ではいかない展開が待っていた。

なんといってもこの作品の面白さは古今東西のミステリとの絡みだろう。各自に割り当てられた鍵のかからない個室には“おもちゃ箱”が置いてあり、その中には凶器とその出典、殺害方法が記された〈メモランダム〉が入っている。これが必ずしも出典が正しいわけでもなかったりするのだが、古今東西のミステリをどのくらい読んでいるのかによって面白さが変わってくる作品なんだと思う。ミステリが好きで、いろんなジャンルの作品を読んでいる人にはそういう面白さもあるだろう。

やはり、してやられてしまった

私は結局犯人がわからなかったから、してやられたということだが、主人公・理久彦の楽天家ぶりが作品全体を陰湿にせず、むしろゲーム感覚(その方が恐ろしいか)で進んでいくかのようで重苦しくなることなく読めた。

面白かったのだが、惜しむらくは、時給11万2千円という高額バイトを募集した雇い主の目的がよくわからないので、このメンバーが集められた理由もぼやけていること、閉ざされた空間の恐怖はわかるけれども、そう簡単に殺人が起きるものかな、という感じがしなくもない。

とはいえ、この厚さの本を一気に読めたのだから満足であるよ。

映画もあるよ

映画はまだ見ていないが、登場人物と映画のキャストは必ずしも一致していないようなので、こちらも興味深々。

 

2014/09/11